3月はどこの学校も卒業に関係した行事が多くなる。
芸術ホールでは教育大函館校の美術教室の学生たちによる作品展が開かれていた。
1年生から4年生、大学院の1・2年生までの51名が1年間の成果を披露していた。
絵画や彫塑、陶芸では、冬アート展や個々の作品展で拝見した名前も見え親近感も
感じやすいが、コンピューターなどを使った"構成・デザイン"部門は未来大の発表かと
思わせるものだし、"美術理論・美術史"部門はこのような機会でなければ知る良しも
ない。
絵画では平松佳和くんや佐藤広野くん、谷川峰香さん、末友麻由さんが印象的。
平松くんは今年の冬アート展で受賞もしていた。

彫塑は、先日作品展を拝見した加賀幸来さんや羽深綾希子さんの作品、澤口真実さん、
福井也寸志くんがインパクト大。 福井くんと澤口さんは9日からの4人展も楽しみだ。

陶芸は、冬アート展で大賞を受賞した若松綾さん、紋様の可愛らしかった樋口朋美さん
がよかった。

構成・デザインでは、角明美さんや河本あや子さんのコンピューターを使った図形の
研究が興味を引いたし、絵文字を思わせるピクトグラムを紹介した赤石知世さんの
ボードに目がいった。

美術理論・美術史は、NHKの大河ドラマでモデルとなった源義経などを題材に描いた
江戸初期の風俗絵師・岩佐又兵衛を通して見た日本美術史の変遷が面白かった。

最終日の今日は小学生以上の子供たちを対象に美術に直接触れる「見る知る探検隊」
というイベントも開かれた。
絵画の色使いについて話を聞いたり、彫刻に直に触れてその感触を味わったりと、
学校の絵の授業では得られない体験に子供たちの目が輝いていた。

また、近くのギャラリーNでも絵画部門の学生の展示がなされていて、こちらも
いい作品が飾られていた。
学生の美術展に訪れていつも思うのだが、せっかくの作品がこの様に一度展示されると
ほとんど次に目にする機会がなくなる。
小学校などでは空き教室を展示ルームとして子供たちの絵などを父兄などに見せている。
大学は図書館などを市民にオープンしているところが多いのだから、空き教室などを
展示ルームとして開放して、彼らの作品を普段も見られるような形にしてもらいたいものだ。
過去多くの画家を輩出している函館、展示によって子供たちが刺激を受け新たな
有名画家が誕生する引き金になるかもしれない。